
- エンジニアの仕事やPCで勉強をしていて、目の疲れが気になる。高いモニタは違うのか気になるけど使う機会が少ない
- EIZOのモニタってブラウン管はすごく良かったけど4K液晶時代でメリットあるのか知りたい
- CADやデザインやるわけでは無いけどEIZOのモニタってメリットあるのか知りたい
と言った方へ、今回はEIZOの4Kモニタ、EV2785の紹介レビューになります。
結論ですが、やっぱり値段が高いだけあって良かったです。
具体的には、それまで利用していたBENQと比較して次のような点が良かったです。
- 目が疲れにくい → フリッカーフリーやブルーライトカット、反射防止機能等のため
- 狭額縁でとてもスリム → デュアルディスプレイする時、隣のモニタと密着
- 調整機能・接続コネクタが多くて自分のデスクに細かく適用できる → コネクタも多いし、USB-Cで数珠つなぎのデュアルモニタ接続ができる
10万越えモニタの良いところは画質だけじゃないのだと思いました。
でも、値段が2.5倍くらいするので、以前から利用していたBENQもコスパ良かったのかと思います。
システムエンジニア歴16年で毎日いろんなコンピュータを長時間使ってきた観点からレビューしたいと思います。
EIZO EV2785の口コミ【実機レビュー】

EV2785の主なスペックは次の通りです。
項目 | 値 |
---|---|
サイズ | 27インチ |
パネル | IPS |
パネル色深度 | 8ビット |
色深度 | 24ビット |
解像度 | 3840×2160(163PPI) |
SRGBカバー率 | 98% |
輝度 | 350 cd/m2 |
コントラスト | 1300:1 |
リフレッシュレート | 59Hz~71Hz |
視野角 | 178度 |
最小応答時間 | 5ms |
平均応答時間 | 14ms |
入力遅延 | 46ms |
画面処理 | ノングレア |
入力 | USB3.0出力(2)、USB3.0入力(1)、HDMI2(2)、DP1.2(1)、3.5mmAudio(1) |
サイズ | 611.4(W)×356.3(H)×50mm(D) |
重量 | 4.9Kg |
スタンド付きサイズ | 611.4(W)×367.3.3(H)×230mm(D) |
スタンド付き重量 | 8.2Kg |
スペックからだと、特別なものは無く、ゲーミングモニタ等に比べるとリフレッシュレートや応答速度もいまいちです。
これで10万円以上するので、手を出すには勇気がいりますよね。
ちなみに、EIZOが得意なデザイナー向けに作られる色が正確なものはさらに高く、EV2785はテキストやOA用途などの一般向け製品になります。
私は現在もBENQの4Kモニタを併用しています。(4Kデュアル)
こちらのモニタと比較して口コミします。
EV2785は目に優しい
BENQからEV2785にメインモニタを変えて、最も効果があったのは目の疲れが軽減されました。
具体的には次のような点で軽減されました。
- モードによりブルーライトカットがされる
- フリッカーフリーでちらつきが少ない
- 自動調光で明るさが一定になる
- アンチグレアで反射が低く抑えられている
ブルーライトカットモード
ブルーライトカットモードはBENQの時もWindowsの夜間モードや暖色設定にする事で対応できていました。
EV2785の強みは通常の暖色系(ブルーライトカット)に加えて、paperモード(強いブルーライトカット)があることです。
赤みが強くなって最初は電球色の灯りの中で仕事をしているような色合いに感じますが、利用していると目の疲れが大きく軽減されます。
システムエンジニアの仕事だと、ダークモードのアプリも流行で多いため赤みが強くて困ることも少ないためよく利用しています。
個人的にはMS Officeでも利用していても、問題など感じません。(慣れたのかもしれない)
最近、紙に印刷する機会が大きく減ったため多少の色合いの違いが気にならなくなったためかと思います。
※もし、自分の使っているモニターにブルーライトカットモードが無い場合、Windows10の右下にある吹き出しボタンから「夜間モード」を選択するとソフトウェア処理でブルーライトカットしてくれます。
フリッカーフリー仕様
EV2785はフリッカーフリー仕様になっています。
そのため、画面のちらつきが抑えられていて目の疲れの軽減に寄与しています。
BENQもフリッカーフリーに特徴のあるメーカーのため、EIZOの方が効果があったのかと思います。
※目の疲れとは逆になりますが、モニタの輝度を最大にするとフリッカーは低減(無くなる?)されます。
液晶モニターでフリッカーが発生する原因が輝度を最大から下げる機能によるからです。
輝度を下げるために、バックライトのオンオフを繰り返すことで輝度を調整しています。
そのため、輝度が最大だとバックライトは常にオンとなるためフリッカーの原因が無くなることで軽減されます。
ただし、明るすぎて目が疲れてしまいます。
自動調光で明るさ調整してくれる
EV2785は周囲の明るさに反応してモニターの明るさを調整してくれます。
EV2785は液晶下あたりに明るさセンサーがあり、周囲の明るさに反応してくれます。
そのため昼や夜で明るすぎる・暗すぎると言った状態を防いでくれました。
使っていると、EV2785は明るさがちょっと暗いような気もします。
このちょっと暗いが目に優しいのかもしれません。
ちなみに全体的に暗いかな?と思っていても、暗い部分が黒くつぶれて見えなくなってしまうことが少ないのが高級モニタだと思いました。
アンチグレア仕様
表面がアンチグレア仕様で光の反射を抑えてくれます。
反射しないことで目の疲れが軽減されます。
この点はBENQのモニタも大きな違いは無いように感じました。
なぜなら、EV2785はどちらかというとアンチグレア仕様でもちょっとテカり気味なためです。
コネクタや調整が多い
スペック表から読み取れますが、使ってみて思っていた以上に便利でした。
具体的には次のような点で便利でした。
- モニタからUSB接続でデータ転送ができる
- モニタのUSB出力でノートPC・スマホ等が充電できる
- 数珠つなぎでマルチモニタ接続ができる
USB接続が可能
他のモニターにもありますが、USB接続でデータ転送ができます。
Surfaceを使っていると、USBポートが少ないため便利に使えます。
Thunderbolt対応でUSBポートが多彩に使える
EV2785にはUSB-Cポートが複数あります。
Thunderbolt対応なので、USB-C接続でモニターへの出力ができます。
充電もできるため、普段USBコネクタからMicroUSBとUSB-Cをつないでスマホや電子機器の充電に充てています。
数珠つなぎでマルチモニタ接続ができます
Thunderbolt対応のため、USB-C連結で数珠つなぎでのマルチモニタ接続ができます。
デュアルディスプレイだと配線やコネクタを気にしなくてはならないのですが、USBケーブルだけで接続できるのですっきり接続できます。
その他の特徴
- 解像度や画素の細かさは通常の4Kです。BENQと変わりなしでした。
- かなり狭額縁でスリムです → デュアルディスプレイにするとメリットを特に感じます。
- 視野角が178度で結構広いです。BENQより広いのですが、角度をつけて見る機会が無かったので気になりませんでした
- リフレッシュレートは71Hzまで上げられます。最近のゲーミングモニタと比較すると60Hzより僅かに高くできる程度です。
- スピーカーが付属していますが、音質は残念ながら悪いです。期待しない方が良いです。
調整項目はこんな感じです。

まとめ
EIZOのEV2785についてレビューしてきました。
大きな特徴は次のような形になります。
- スペックに現れにくい目の疲れ軽減機能が優秀(ブルーライトカット機能が高い・フリッカーフリー・明るさ調光)
- 接続端子が豊富でUSB-C接続もできる
- 狭額縁でデュアルディスプレイにすると恩恵が強い
- 値段が高い
- リフレッシュレートやサイズは特別凄くない(ゲーム特性を望むなら他のモニタが良いです)
値段差と性能差を考えると、毎日長時間使いっぱなしと言う方でなければBENQも良いかもしれません。(値段が安い)
在宅勤務で便利な周辺機器についてはこちらでも紹介しています。
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