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【増額】厚生年金保険料が改定されます【高額所得者】

サラ夫
サラ夫

厚生年金保険料っていくら払っているの?

厚生年金保険料は上限があるので高額所得になれば変わらない

2020年度、厚生年金保険料が改定されます。

そのため、2020年4月~6月の平均月収が635,000円以上の方は負担額が増額されます。

今回の記事では2020年に改正される厚生年金の変更点について紹介します。

なお、私はSE一筋の平凡サラリーマンです。間違ありましたらご容赦ください。

厚生年金改定で掛け金が増額!~月収63万5千円以上の人~

標準報酬月額の最高32等級が増えます

4月~6の平均給料が635,000円を超える人、厚生年金保険の負担額が2,745円増えます

これまで年金負担額が56,730円でしたが59,475になります。

なぜなら、標準報酬月額の最高等級に32等級が新たに加わり上限が上がるためです。

次から具体的な金額を元に紹介していきます。

厚生年金保険料の掛け金は次のような式で決まります

標準報酬月額 × (年金掛け金 18.3% ÷ 2(会社が半分負担) )

今回変更があるのは標準報酬月額部分です。

標準月額報酬は4月~6月の月給(課税対象額)で決まります。

※ボーナスが年3回以下の人は、ボーナスは含めません

具体的には次の表のように決まります。

等級4~6月の
平均月給
標準
報酬月額
現在の
控除額
9月からの
控除額
193,00088,0008,0528,052
293,000101,00098,0008,9678,967
3101,000107,000104,0009,5169,516
4107,000114,000110,00010,06510,065
5114,000122,000118,00010,79710,797
6122,000130,000126,00011,52911,529
7130,000138,000134,00012,26112,261
8138,000146,000142,00012,99312,993
9146,000155,000150,00013,72513,725
10155,000165,000160,00014,64014,640
11165,000175,000170,00015,55515,555
12175,000185,000180,00016,47016,470
13185,000195,000190,00017,38517,385
14195,000210,000200,00018,30018,300
15210,000230,000220,00020,13020,130
16230,000250,000240,00021,96021,960
17250,000270,000260,00023,79023,790
18270,000290,000280,00025,62025,620
19290,000310,000300,00027,45027,450
20310,000330,000320,00029,28029,280
21330,000350,000340,00031,11031,110
22350,000370,000360,00032,94032,940
23370,000395,000380,00034,77034,770
24395,000425,000410,00037,51537,515
25425,000455,000440,00040,26040,260
26455,000485,000470,00043,00543,005
27485,000515,000500,00045,75045,750
28515,000545,000530,00048,49548,495
29545,000575,000560,00051,24051,240
30575,000605,000590,00053,98553,985
31605,000635,000620,00056,73056,730
32635,000650,00056,73059,475

これまでは等級が31までのため、次の給料(課税対象額)の人の年金負担額は56,730円でした。

  • 月給 605,000  → 年金負担額 56,730
  • 月給 635,000  → 年金負担額 56,730
  • 月給 1,000,000 → 年金負担額 56,730

しかし、2020年9月からは月給635,000円以上の人は2,745円増額になります。

  • 月給 605,000  → 年金負担額 56,730
  • 月給 635,000  → 年金負担額 59,475
  • 月給 1,000,000 →  年金負担額 59,475

ちなみに、月給(課税対象額)が635,000円になる方のイメージは年収1,150万越えです。

次のように試算してみました。(ちょっと粗いかな)

大雑把に給料が高い程、課税対象額は月給に近づきます。

月給の15%引きが課税対象額だと仮定します。

こんな感じ 635,000(課税対象額) → 747,000(毎月の給料) 

年収換算  747,000×12(カ月)  → 8,960,000 (年間)

ボーナス追加 747,000×(大手平均年間5カ月、中小平均年間2カ月の中間)3.5カ月 → 3,130,000

年収1,158万です。 (すごい!)

でも、これだけの年収貰う人だとボーナスはもっと貰っていそうです!

年金負担額は2020年9月から増えます

年金負担額は毎年次のように決まります

  • 4月~6月の給料をもとに標準報酬月額を決めて
  • 9月から翌年8月の年金負担額が決まります

そのため今年の9月から月給635,000円 32等級の方は年金負担額が上がる形になります。

年金負担額増加が一律に悪いものではありません

年金負担額が増える場合、給料を持っていかれると思いませんか?

でも、一律に悪いことばかりでもありません

第二の税金と言われる年金ですが、厚生年金については2つのメリットもあります。

単純に、支払う額が増えれば、もらう額も増えます。

(こう書くと、20歳・40歳・60歳で受け捉え方は全然違うと思います・・・)

100年安泰(と言われています)の年金保険額が増えた場合のメリット(厚生年金の場合)

  • 個人負担額が増える → もらえる額も増える
  • 個人負担額が増える → 同じ金額だけ会社支払いの年金負担額も増える

自分が払っている額と同じだけ、会社も年金額を払ってくれています。

そのため、会社からの年金支払いが増える形になります。

他にも改定します ~ 年金受給額が増えます~

年金受給者は受給額が増えます

年金を受け取る人の受給額が0.2%増えます。

厚生労働省より公表された平均的なモデルだと次のように増えます。

令和元年4月~2年3月令和2年4月~令和3年3月
国民年金
(1人分)
65,00865,141
厚生年金
(夫婦2人分)
※片方だけ就業
220,266220,724

およそ一人月額100円~200円位増えます。

増額するのは大雑把に言うと次のような理由からです。

  • 物価に対する給料が0.3%上がった 

( 名目手取り賃金変動率 0.3%)

  • 年金払う人が減った分と寿命が延びた分を考慮して0.1%減らす

(マクロ経済スライドによる調整-0.1%)

  • 0.2%年金増やす

年金受給額は2020年4月より増えます

年金受給は毎年4月~翌年3月分が決定されます。

今年の変更反映は2020年4月受給分から反映されます。

サラ夫
サラ夫

4月~6月の給料で年金負担額が決まるなら、残業を減らすとお得なのかな?

多くの会社が、一カ月働いた給料を翌月振込してもらっていると思います。

そのため、3月~5月の残業が4月~6月の標準報酬月額に反映されます。

個人的には仕事に専念した方がおすすめです。

なぜなら、4月~6月以外にも、直近3カ月の給料が大きく変動した場合は随時修正されるためです。

具体的に言うと、直近3カ月の標準月額報酬の等級が2つ変わると、年金負担額は修正されます

そのため、3月~5の給料を減らそうと極端に調整したとしても、給料が増えたら補正されます。

もっとも、残業調整していると思われたら評価にも影響してしまいそうです。

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